

キャバクラは、営業トークやリップサービスが当たり前の世界です。そのため、嘘をつくのにも慣れてしまっているという女の子も多いのではないでしょうか。しかし、キャバ嬢が「お客さんと付き合う」という嘘をつくのは、さまざまなデメリットやリスクがあります。
「お客さんに付き合って欲しいと言われて悩んでいる。嘘で付き合っていることにしたらだめ?」
「キャバ嬢がお客さんと嘘で付き合っていることにすると、どんなリスクがある?」
この記事では、ナイトワーク業界に20年以上携わってきた「ナイスタ求人」が、上記の疑問や悩みを解決していきます。
キャバ嬢が嘘で付き合うことのリスクや、ついていい嘘とだめな嘘の見分け方、相手を不快にさせない断り方のコツについても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
キャバ嬢が嘘でお客さんと付き合うのはNG!
キャバクラに通うお客さんの中には、仲良くなってくると「もう俺たち付き合ってるでしょ?」「○○するから付き合おうよ」と提案してくる人も多いです。
もちろん、本気のお付き合いなら話は別ですが、その気がないのにリップサービスで「いいよ」と嘘をつくのはNG。
付き合うということは「プライベートを明かす」ということです。キャバクラでは、自分のプライベートを完全に明かすのはハイリスクだとされています。
キャバ嬢の仕事は、あくまでも「現実とは少し離れた、特別な時間の演出」です。そのため、お客様に楽しんでもらうためのキャラ設定・関係性の設定なら問題ないでしょう。
たとえば、色恋営業として「恋人感」のある演出をしたり、営業トークだとハッキリわかるような発言をしたりするのは、一般的なリップサービスの範疇です。ただし、「付き合おう」「これって付き合ってるよね?」と問われたらきちんと否定しましょう。
交際をほのめかすと、のちのトラブルに発展する可能性が非常に高くなります。色恋営業と恋人関係の境界を曖昧にしないことが大切です。
【キャバ嬢】付き合う嘘が引き起こすリスク
キャバ嬢がお客さんと付き合う嘘をつくことには、主に以下の4つのリスクがあります。
- メンタルが消耗する
- 信用を失う
- ストーカー被害やトラブルに発展する
メンタルが消耗する
キャバ嬢がお客さんと付き合う噓をついた場合、まず心の健康を損なう可能性があるでしょう。好きではない相手と恋人らしい振る舞いをしなければならないため、キャバ嬢自身のメンタルが摩耗してしまうのです。
一方、お客さんは「付き合っている」と思い込んでいるので、キャバ嬢への期待値も上がってしまいます。
- プライベートな時間の共有を求められる
- メッセージや電話など、やり取りの頻度が増える
- 恋人らしい行為をしたいと誘われる など
仕事とプライベートの垣根を超えて、恋人として振る舞うのは疲れてしまうでしょう。とくにトラブルにならなかったとしても、罪悪感から疲弊してしまうケースもあります。
信用を失う
キャバ嬢がお客さんと付き合う嘘をつくと、お客さんからだけでなくお店からも信用を失いかねません。
お客さんと付き合う嘘がバレると、まずはそのお客さんからの信頼を失います。指名客だった場合は、安定した収入源を失うことにもなるでしょう。
さらに、他のお客さんにも噂が広がって、新規がつきにくくなったり、お店に来てもらえなくなったりする可能性もあります。
また、お客さんや噂経由でお店にバレてしまうと、厳しく注意されるだけでなく、シフトが減らされたりお店を辞めさせられたりするリスクもあるでしょう。キャストの悪評が広まることは、お店の評判を落とすことにつながるからです。
ナイトワーク業界は想像以上に狭く、経営者同士が知り合いであるケースも多いので、最悪の場合業界から干されてしまうかもしれません。
ストーカー被害やトラブルに発展する
お客さんと付き合うということは、嘘でもそれなりにプライベートを明かすことになります。源氏名ではない本当の名前を明かしたり、住所を教えたりすることで、トラブル発生率が高まる危険があるのです。
たとえば、「○○したら付き合ってあげる」という嘘でお客さんを接客していた場合、嘘がバレた後に「約束が違うじゃないか」と責められてしまうでしょう。さらに、逆恨みでストーカーになったりするリスクもあります。
付き合うという嘘をついて金品などを受け取っていた場合は、詐欺行為として訴えられてしまう可能性もあるでしょう。
キャバ嬢がついていい嘘とだめな嘘とは?
キャバ嬢は営業トークやリップサービスありきのお仕事です。そのため、「じゃあどんな嘘ならついてもいいの?」と悩んでいる女の子も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、ついてもいい嘘・悪い嘘を見極め方、倫理ラインとリスクの線引きの仕方についてご紹介していきます。
キャバ嬢が営業トークでついてもいい嘘
キャバ嬢がついていい嘘は、簡単に言うと「自分を守るための嘘」です。営業トークやリップサービスでお客さんを喜ばせつつ、プライバシーや安全を守れるような受け答えなら、演出としての嘘をつくのは問題ありません。
- 恋愛に関する嘘(恋人の有無・恋愛する気がないなど)
- 年齢のサバ読み(2~3歳程度がベター)
- 本名・本業・誕生日・住んでいるエリア
- 休日の過ごし方、趣味 など
上記のような個人情報やプライバシーに関わることは、ぼかして伝えるのがベターです。正直に答えてしまうと、逆にトラブルに発展する可能性があります。
「恋人はいない」という嘘も、お客さんの夢を壊さないためにつくのであれば問題ないでしょう。しかし、「彼氏がいるなら指名しない」「彼氏がいないなら○○してよ」という極端な人もいるので、そもそも「彼氏の有無を回答しないでおく」のが無難です。
返答に困る場合は、「今は恋愛をしていない」という嘘でもいいでしょう。ただし、彼氏がいることがバレるとトラブルになるので、SNSなどを発信している場合は気を付けてください。
キャバ嬢が営業トークでついてはいけない嘘
キャバ嬢がついてはいけない嘘は、大きく3つあります。
- 付き合う嘘
- 他のお客さんに関する嘘
- キャストやボーイに関する嘘
先述した通り、付き合う嘘はハイリスクなので提案しないこと。色恋営業であっても、営業トークの範疇に留めることが大切です。
また、「あの人○○さんの悪口言ってたらしいよ」「○○ちゃん、可愛いけど本当は性格悪いんだよね」など、人間関係に影響するような嘘もいけません。
お客さん同士やキャスト同士の不和・対立が生まれてしまい、店舗全体の雰囲気が悪くなってしまいます。もちろん、他のお客さんやキャストに関するプライベート情報を明かすのも、モラル的にNGなので覚えておきましょう。
もし接客中に聞かれたとしても、「あまり詳しくないから…」「どうなんでしょうね」とやんわり濁したり、「ごめんなさい、私からはお答えできません」とハッキリ断ることが大切です。
キャバ嬢が付き合う嘘をつかずに断る方法
最後に、お客さんに「付き合おう」と誘われた際に、関係性を壊さずに断る方法をいくつかご紹介していきます。
付き合う嘘をつかずにやんわり断るコツをお教えしますので、断り方に悩んでいる女の子は、ぜひ営業トークに取り入れてみてください。
- 「○○さんのことは好きだけど、今は恋愛よりも仕事に集中したいの」
- 「推しに夢中だから、今は恋愛はいいかな」
- 「お客さんはみんな特別だもん、選べないよ」
- 「もし本当に付き合ったら私すごく重くなるから、今みたいに楽しめないよ」
- 「キャバクラで働くのが楽しいから、今は恋人募集してないの」
- 「お店では特別だけど、外の世界は別だよ」
大事なのは、相手の好意を否定しないことです。嘘で曖昧にせず、自分の立場や気持ちをていねいに伝えることを意識しましょう。
ある程度ハッキリ意見が言える子は、キャバ嬢とお客さんの線引きが明確にあることをやんわり伝えてあげるのがベター。また、自分の性格や趣味、仕事などを理由に断るのも、相手を傷付けないのでおすすめです。
「お店にお客さんとして来てくれるから全力で楽しい自分を提供できる。でもお付き合いとなると話は別だから、あなたが期待するような私にはなれません」という内容を、自分の言葉で柔らかく伝えてみてください。
まとめ
キャバ嬢がお客さんと付き合う嘘をつくと、信頼を失うだけでなくトラブルに発展するリスクがあります。付き合う嘘はつかず、お客さんと適度な距離感を保つことが、売れっ子キャバ嬢のテクニックです。
「断っても強引に誘ってくるお客さんが多い」
「今の店であまり稼げないから、つい付き合う嘘をつきたくなってしまう」
上記のような悩みを抱えている場合は、在席しているお店や環境、キャバクラの接客形態がミスマッチである可能性があります。その場合は、よりよいお店や別のナイトワークを検討してみるのがおすすめです。
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本入店前に体験入店をしてからしっかり見極められるので、うまくいかずに悩んでいる女の子は、ぜひ検討してみてください。